オトマーケ 八木太亮(Part.2)


オトマーケ

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音声とマーケティングを考えるポッドキャスト『オトマーケ』は、日々国内の音声メディア支援&デジタル音声広告領域で活動するオトナルの八木が、音声メディアや音声広告について語るポッドキャストです。 デジタル音声メディアや音声広告(Spotify広告やradiko、ポッドキャストオーディオアド)のマーケティング活用、音声のアドテクノロジー領域の最新トレンドの情報などを発信していきます。

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オガワブンゴ
オガワブンゴ

八木さんはこう普段どのような収録環境で、あと機材は何を使っていますか?

八木
八木

私の場合はオフィスで録ってることが多いです。夜ですね、人がいない時間とかを狙って録っています。自宅は、これ結構あるあるかもしれないですが、子供がまだ小さくて、襲撃してきたりするんで奇声が入ったり突入してきたりするので、それを避けるためにオフィスに来て収録することが多いですね。

オガワブンゴ
オガワブンゴ

なるほど。機材は何を使用していますか

八木
八木

今使っているマイクは「SHURE SM58」です。

スイッチが付いている「SHURE SM58S」と、スイッチが付いていない「SHURE SM58」の2本持ってるんですけど、スイッチが付いてる「SHURE SM58S」だとスイッチを付け忘れて録っちゃうなっていう。

オガワブンゴ
オガワブンゴ

そうなんですよ。

八木
八木

これスイッチ必要?みたいな。こんなオチがあり事故率を減らすために、スイッチの付いていない「SHURE SM58」にしました。

オガワブンゴ
オガワブンゴ

実は僕もそれぞれ2本ずつ持ってますが、スイッチ事件は結構ありますね。

八木
八木

ありますよね。しかもしっかり録れたなと思って聞くと絶望するときがあって(笑)

オガワブンゴ
オガワブンゴ

そうなんですよ、僕がスイッチをONにしたとしても、一緒に話す方に渡したときにその人がOFFにしちゃう場合とか、スイッチを動かしちゃったりとか。そういうことがあって、スイッチ事件を僕も何度かやってから、テープでぐるぐる巻きにしておきました。

録音機器とかはパソコンでという感じですか?

八木
八木

そうです、直で。そして編集ソフトはAdobe Auditionを使っています。

オガワブンゴ
オガワブンゴ

Adobe Audition率が結構高いですね。僕もAdobe Auditionなんですが、使いやすいですよね。

八木
八木

私はAdobeのIllustratorやPhotoshopを使っているので、だいたいUIが似てますよね。ショートカットキーとかもだいたい同じなんで。

オガワブンゴ
オガワブンゴ

Adobe Auditionの前は、無料で使えるAppleのGarageBandで全く問題なかったのでこれを使っていたんですけど、Adobe Auditionって使えるじゃん!っていうところから使ってみました。そうしたらシビアなところまでしっかりできたので、すごく助かってます。

八木
八木

私っていうかオトナルでもAdobe Auditionを使ってるんですけど、やっぱりプロユースでラジオ局さんの音源とか、CMの入稿をするしないとか、そういうやりとりがあるときに、やっぱりAdobe Auditionを使用されていることも多いので。Adobe Auditionを使う理由として、そういうのに合わせているというのもありますね。

オガワブンゴ
オガワブンゴ

次なんですけども、八木さんはオーディオアドをプロフェッショナルとして軸としてされてますが、このオトマーケを始めてからわかったこととか、気づかれたこととかってありますか?

八木
八木

私は元々Webメディア出身で、要は活字とかWebページを作る、Webコンテンツを作るといったところを得意としていて、そことの相性が結構良いなと思ってます。先ほどそれぞれの属性が違うっていう話を前半でしたと思うんですが、音声単体でSNSにシェアするとか、あとWeb単体でSNSにシェアするしないって、それぞれ特性が違うので、Webの場合は敷居が低いけれども覚えてなかったりする。音声の場合は再生ボタンを押されるまでは敷居が高いんですけど、聴き始めたら結構深くにまで入ってもらえる。ですので、合わせ技で使うと良いなって最近気づいています。

音声配信をしたら必ずWebのブログとかとセットで運用すべきだなって最近思ってます。

オガワブンゴ
オガワブンゴ

あと八木さんが感じるPodcastの可能性があれば教えてください。

八木
八木

音声全般の話だと、本当に1日の時間を拡張できることだって思っていて、色々なところで言っているんですが、1日24時間しかなくて、16時間しか起きてる時間がない中で、仕事をして移動してテレビを見てとか、そういう時間って限られますよね。

可処分時間って限られるんですけど、私は結構家事をするんですが、ご飯を作ってお風呂を沸かして洗濯してみたいな。この時間って並行して何かすることができる時間でいうと、音声ってものすごく良いんですよね。移動時間とかもそうですけど、本来自由で使える16時間っていうのを拡張できる。人間が生活する上で移動を無くすことはできないと思うんですけど、音声を上に被せることで、コンテンツに適用できる時間、コンテンツに触れることができる時間が拡張されるので、そういう意味で音声コンテンツは「生活時間の拡張」だと考えてます。

オガワブンゴ
オガワブンゴ

それを八木さんの場合は自ら実践しちゃってる。

八木
八木

私の方だとラジオ局のお客様の支援をするときに、テクノロジーの支援とか、デジタル音声広告の支援、広告技術の支援はしていますが、配信とかはラジオ局さんで作れちゃうんで、こちら側(制作)の方も私達の方でやっていくというためにオトマーケをやっているということもありますね。

オガワブンゴ
オガワブンゴ

なるほど。おそらくよく聞かれることだと思うんですが、YouTubeとPodcastの違いってどのように八木さんは捉えていますか?

八木
八木

消費形態がそもそも違うかなと思っています。YouTubeはすごいですよね、もうZ世代とかのメインコンテンツになってきていると思うんですよね。テレビは見なくてYoutubeを見てみたい感じ。ただ動画ってやはり目が使えて、なんとなく耳も使えて、音だけ視覚だけでも楽しめる。つまり、聴覚と視覚が空いてないと消費できないというものですよね。

先ほど私が申し上げた通り、聴覚だけでもコンテンツを消費できる時間は、生活時間内にかなり存在していて、そこで結構差が出てくるのかなと思います。動画はやはり視覚主導になってくるんで、でも時々作業BGMで聴いている人もいると思いますけど、Podcastとかは聴覚主導のコンテンツ、隙間の時間に強くなっていくなと考えています。

オガワブンゴ
オガワブンゴ

なるほど。

八木
八木

もうひとつ思っていることがあって、体験の話なんですが、YouTubeとか追体験的なことがしづらい。画面ってどこまでいっても画面の向こうの出来事ってことになると思うんですよね。アメリカとかだとPodcastのドキュメンタリー人気なのは、耳に直接デバイスを挿して聴いてる音声コンテンツというのは、デバイス向こう側で起きている出来事という感じがあまりしなくて、自分の隣で起きてるんじゃないかっていう臨場感を味わえるみたいな。このあたりの違いが結構あるのかなと思ってます。

こういうのがあるから、音声コンテンツとかラジオって、話をパーソナリティの人が身近に感じたりするんだろうなって思うんです。私の隣に座って話してても、イヤホン越しでも「体験」としては実は変わらないっていう。

オガワブンゴ
オガワブンゴ

確かに。

八木
八木

視覚だと画面の向こう側ってなっちゃうんですけど、なんか目を閉じればそこにいるんじゃないかみたいな感覚とかを疑似体験できるのが音声コンテンツかなと思ってて。

なのでアメリカのシリアルとかドキュメンタリーのPodcastって、自分が拝聴席にいるんじゃないかって錯覚、そういうリアリティを味わえることとかが面白いところかなって思っていたりしますね。

オガワブンゴ
オガワブンゴ

なるほど。最後になんですけども、これからPodcastを始めようという人たちに何かアドバイスやメッセージをお聞かせください。

八木
八木

Webメディアもそうだと思うんですけど、継続が大事だなって思ってます。特にですね、音声コンテンツを私はそうだなって思うんですけど、先ほど申し上げた通り、バズりにくいんですよ。

Podcastは浅く広くっていうのが得意ではないので、数回配信して一気にバズりにくい。その代わりちゃんと続ける必要があるってことですね。

オガワブンゴ
オガワブンゴ

うんうん。

八木
八木

という時に大事なのは、結局「好きなものかどうか」「辞めろと言われてもやってしまう」みたいなところでやれるかどうか、「楽しく楽しくてしょうがない」とか、そういうテーマで結構やるのが重要かなと思ってます。

無理してやると続かないなっていう感じがします。やはり、続けることが大事だなと。とかは結構思ったりしますね。

オガワブンゴ
オガワブンゴ

もう本当にその通りですよね。継続は力なりという言葉はPodcastに本当に当てはまるなって僕はやりながら思ってます。

八木
八木

やっぱり録る時にこだわってくると、時間とかがかかっちゃうんですけど、たぶん数千文字の文章を書くより楽じゃないですか、10分喋ればいいんだよみたいな、そういう意味で逆に継続向きなのかなと思いますし、私みたいに幼児が突入してくる環境でなければ、究極毎日続けたりとか1日何本でも録れるものでもあると思うので、やはり継続することが大事で、そのためには好きなものとか本当に興味があるものとかでPodcastをやると良いのかなって思います。

オガワブンゴ
オガワブンゴ

わかりました。八木さんが配信されているオトマーケを聴いていただければなと思います。今回はオトマーケの配信者でもあります株式会社オトナルの八木太亮さんにお話を伺いました。

八木さん、ありがとうございました。

八木
八木

ありがとうございました。