きくドラ ~ラジオドラマで聴く、名作文学~
ラジオドラマ(ボイスドラマ)ポッドキャスト第2・4水曜日更新。
300作以上公開。
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「きくドラ」は普段どのような環境で収録してますか?
収録方法も家でやったりとかどこかの場所を借りてとか考えたましたが、今は収録スタジオを借りて収録するっていうのに落ち着きましたね。トーク番組とかであれば、自宅だったりでもそこまで気にならないかもしれませんが、やっぱりドラマにするとなると、周りの雑音とかが入ってきたりすると途端に作品としての魅力が失われるというか、現実に引き戻されちゃうので、そこのフィクションとしてのドラマをオーディオだけで吹き込むにはやっぱりスタジオで音声だけはしっかり録った方が良いなと思ってます。
ただ、こういうコロナ禍でもあるので、リモートで各出演者さんの自宅で録ってもらっているのと、スタジオで録るのを半々ぐらいでやってる形ですね。
スタジオということは声を録る専門のスタジオですよね?
そうですね。その中で比較的趣味の延長でも手が出せるような安価なところを選んでやらせてもらってます。
マイクとか収録機器はそのスタジオに用意されているものを使ってる?
ミキサー卓とかもあったりするので、レベル調整とかから行う形でやってます。
リモートでも収録されるということですが、出演者さんにマイクはこういうのを使用してねとか収録方法とかを金原さんの方で指示したりするんですか?
録ってもらうときの機材は、基本はもう皆さん役者さんたちなので、それなりに最低限収録できる機材は持っていらっしゃる。ですので、それで収録してもらうっていう形です。もちろん機材を持ってない場合は、それこそiPhoneのボイスメモレベルからでも全然できたりするので、そこはもう、それぞれの環境で違いはありますが、ある程度のレベルには到達していただいてます。
編集は金原さんがされてるんですか?
僕ともう1人の2人でやってます。
編集ソフトは何を使ってますか?
Adobe Auditionです。
僕も使ってます。
やっぱりAdobe Auditonが一番使いやすい。あとはYouTubeでもPodcastを後日アップしていますが、そちらはAdobe Premiereでやってもらってます。
そうなってきちゃいますね。
自分でもフリーソフトだったり別のソフトを購入してみたんですが、やっぱりAdobe Auditionが一番使いやすいなと思いました。
BGMとかは、いわゆるフリー素材と言われてるものを使用してるんでしょうか?
BGMはネット等で公開されてる無料の著作権フリーの作品だったり、どうしてもそういうので見つからない効果音は、有料の著作権フリーのSEを購入したりして使ってます。
お話を聞いていると金原さんは映像や音声に明るい方だと感じているんですが、どういったお仕事をされているんですか?
仕事は一応映像関係の仕事をしています。学生時代に音響関係の勉強をしていたということもあるので、ラジオだったり、アフレコスタジオだったりとそういう仕事に就きたかった願望はありましたが、就職氷河期とかでバイトでさえも募集がない時代でした(笑)。
卒業まで全然何も就職が決まってなく、それでどうしようかなと思っていたら、そのときの担当だった教授が、就職が決まってないのはお前だけだということで、映像関係の制作会社に放り込まれてそのままの流れで(笑)。
なるほど。音も映像も何かを収録するということにはずっと携わっているんですね。
そうですね。
それに関しては、感謝しているところではありますね。ずっと映像をやってきたからこそ、もう一度こういうラジオドラマとかをやりたいという気持ちがあってそれで今に至る形ですかね。
金原さんの中でラジオドラマをやる魅力は何でしょうか?
今もう簡単に言えば、映像と違ってお金がかからないっていうのが一番じゃないでしょうか。
時間、場所、お金とかそういった諸々が映像だと考えなきゃいけない。音声だと「ここはどこどこです」と言えば、それで成立してしまう。そういう意味では自由度が高いコンテンツかなと思うんですね、目で見えない部分、そこが魅力なのかなと思います。
「きくドラ」をしてわかったこととか、気づいたことの一つだったりするということですかね。
やっぱり映像関係をやってると不自由さをいつも感じている部分があるので、それに対しての音声の自由度の高さっていうところが、もちろんそれに伴ってハードルが上がってきたりしますけれど、それでもやっぱりゆるさとかも含めて魅力だと思います。
何か今お話されたこと以外で「きくドラ」を始めてわかったことや気づいたことはありますか?
思った以上に聴いてくれてたりするのかなと。結構若い世代だったり、直接メールでお礼だったり感想を送ってきてくれたりする方もいたりします。そういうのがやっぱり励みになりますね。
金原さんが感じるPodcastの可能性は何でしょうか?
正直な話、今、Podcast以外にも音声コンテンツというものが溢れてきちゃっていて、どれが自分に合ってるのかわからない中で言えば、Podcastというコンテンツ自体が一番落ち着いて聴けるコンテンツなのかなとは思います。
いろんなものが出てきた中だからこそ、迷ったらPodcastを選べば「そこに自分が聴きたい何かがある」ことなのかなと。
金原さんはPodcastのキャリアが10年ぐらいあるじゃないですか。おそらく当時始めたときって、日本語のノウハウがほとんどない状態で、ここ最近やっと陽の目を浴びてきている。この10年ぐらいの変遷をどう感じていますか?
本当にいろんな番組が増えたなというのが正直な感想です。僕は実際Podcastをやってきてはいるものの総括できるほどのものではないですが、いろいろバラエティー溢れてきたなというのが正直な感想です、それがやっぱりおもしろいですよね。
増えましたよね、番組。
そうですね。正直、僕も追いかけきれてないので、気になった番組が2〜3ぐらいあるくらいです。
最後になりますけども、これからPodcastを始める人たちに対して、何か金原さんなりのアドバイスやメッセージがあれば教えください。
とりあえずやってみたいと思ったらチャレンジしてみれば良いんじゃないかなと思います。機材だったりそういうものは僕も最初は全然何もないところから始めて、音が乱れたり割れたり聴き取りづらかったりとかもあって、試行錯誤を経て今の環境に落ち着いているので、まずはやらないと始まらないですね。
やってみなよということですよね。
特に僕の場合は仕事で始めたわけではないので、もう自分が楽しめるようになれば良いなっていうところがあるので、楽しいと思えばそれをずっとやり続ければ良いですよね。
ぜひですね、「きくドラ ~ラジオドラマで聴く、名作文学~」を聴いていただければなと思います。今回は「きくドラ 〜ラジオドラマで聴く、名作文学〜」を制作している金原さんにお話を伺いました。
金原さん、ありがとうございました。
ありがとうございました。