きくドラ ~ラジオドラマで聴く、名作文学~
ラジオドラマ(ボイスドラマ)ポッドキャスト第2・4水曜日更新。
300作以上公開。
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今回は「きくドラ ~ラジオドラマで聴く、名作文学~」を制作している金原(きんぱら)さんにお話を伺います。金原さん、よろしくお願い致します。
よろしくお願いします。
「きくドラ」を始める前、Podcastについてどのような印象やイメージを持たれてましたか?
Podcast自体は、音声コンテンツとして始まったということは知っていたんですが、実際自分が使うとなったときに、どのように活用したら良いのかというのはちょっとわからなかったですね。なので、何かわからないけどそういう音声コンテンツができたなという印象でした。
金原さんが制作している「きくドラ」ですが、どのような番組になるんでしょうか?
著作権の切れた文学作品、今だと著作者の死後70年と言われていますが、2018年までは著作者さんが亡くなられて50年経った著作権フリーの古典文学作品をオーディオドラマ化して公開しているコンテンツです。
どのくらいのペースで配信していますか?
我々が始めたのが2010年12月からなんですけれども、毎週水曜日更新を続けております。
2010年っていうと11年前ぐらいですか!?
自分もあやふやになってますけど確か2010年12月だったと記憶しています(笑)。
じゃあ、だいたい10年ぐらいですね。
毎週やっている内にあっという間に10年経ったという感じではあるんですけども。
それぞれのエピソードの時間の尺というのは決まってるんですか?
だいたい1エピソード10〜15分ぐらいを目安にしています。最初の頃は、Podcastをホームページに公開できた尺が、だいたいこの時間ぐらいが上げることができる容量のMAXだったんです。今はもっと長尺のものを上げることはできますけど。あとは、聴いている人たちが通勤中に文学作品を聴いて、ダイジェストとか今だと漫画で10ページでわかる古典文学とかそういうものが売ってたりしてますが、その要領でだいたい一駅二駅通ってる間に、それを聴いて少しでもためになる作品になれば良いなと思って作りました。
たくさんの作品があるんですけど、作品を選ぶポイントは何かあるんですか?
立ち上げ始めの頃はやっぱり誰もが知っている有名作品をやっていたんですが、そのうちにどんどんマイナーになってきたりするので、例えば今だと名探偵ホームズとかがBSでやった時にそれに合わせてそういう作品にしようかみたいな感じで、世の中のメディアの動きとかに合わせてやったりするのがネタ選びのきっかけになったりするのかなと思ってますね。
「きくドラ」をやろうと企画された背景は?
僕が学生時代に音響演出を習ってまして、そのときにオーディオドラマ、ラジオドラマっていってたんですけど、それをずっと自分で作って公開をしていました。学校を卒業してからずっと触れてなかったんですけれど、もう一度やってみたいなと思って、その当時の仲間たちと立ち上げました。
ちょっと言い方が砕けちゃいますが、趣味の延長みたいなイメージなんですか?
そうですね、自分たちがやりたいなと思ったことをやってるだけですね。
それでここまで続いているってすごいなと思うんですけども、ナレーターさんもしくは声優さんのキャスティングはどうされてるんですか?
キャスティングは、その当時、学生時代に作っていた作品に出演していただく役者さんをプロダクション経由で学校側がお願いしてくれていました。そのときの繋がりから紹介してもらったり、そこからまた新たに別の方を紹介していただいたりと少しずつ幅が広がって今の方々に来ていただいてる感じです。
紹介でっていう形で、あっ、オーディションってするんですか?
いや、オーディションはやってないですね。基本は紹介していただいた中で、こういう活動しているので興味があればというところで来ていただいたりとかですね。
なるほど。ちょっと前の話と被っちゃうかもしれないでが、これだけたくさん作品がある中で、今旬なものに合わせるというお話もされてましたけど、とはいえ、いろいろあるじゃないですか。この題材選びっては具体的にどうされてるんですか?
今は先ほど言ったみたいに有名作品から今メディアで取り上げられてるような作品と、それ以外に関しては、身近に起こった出来事から連想した作品ですね。例えば、全然私事になるんですけど、僕が昨年子供が生まれまして、それで子供に本の読み聞かせをしたりするときに、そのときに読んだ作品で、今これ良さそうだなって思った作品を実際にラジオドラマ化してみたりとかですね。
お子様に芥川龍之介とか(笑)。
まださすがにそこまではいけなかったですね(笑)。
小川未明さんという児童文学作家さんとかだと、小さい子にも読み聞かせできるようなものがあるのでそういう中からとか、国内作品の作家さんが続いてたら、海外の作家さんにしてちょっとバランスをとったりとか。できるだけ偏りがないようにという意識はしています。
作品の中からいわゆる抜粋というような形だと思うんですけど、これを選ぶのも、金原さんがされているんですか?
実際に原作を一通り全部読んでみて、簡単に言えばダイジェストを作る感覚と考えてもらえれば。これを聴いたら、もうその作品の内容をだいたいは把握できるかなっていう、そこが一つポイントになるのかなと思います。
番組の構成は、オープニングのボイスがあって、本編があってという形ですか?
そうですね。自分たちがラジオドラマを聴いていたときとうのが、NHK FM 青春アドベンチャーが一番理想的というか、聴きやすい形なのかなと。ちゃんと最初にどういうタイトルなのかとか、意味を言ったりとか、構成によっては本編の途中にタイトルを挟み込んだりとかありますけども。基本は自分たちの原点って言ったらおかしいかもしれませんが、青春アドベンチャーとかはそういうのがあるから今続いているのかなと思います。
モデルになるような番組が既にあって、それを踏襲し、リスナーとして金原さんが一番フィットしていたものを、この「きくドラ」に反映させているイメージですかね。
もちろん本家とは全然違ったりしますが、フォーマットの形としてあるのかなと思います。
この構成を考えたときに注意した点や意識した点はありますか?。
構成に関しては迷いとかはなかったですけど、やっぱり毎回選ぶ作品の本編の中身の方がどちらかというと構成としては頭を使いますね。その作品の起承転結をいかにわかりやすく伝えられるかという、そこが大変ですね。
Part.2へ続く