漫画好きのためのラジオ番組〜深夜のファミレス〜
深夜のファミレスでの会話を愛する3人が、漫画を深掘って新たな魅力と教訓を見つけていく、漫画好きのためのラジオ番組です。
【毎週土曜日23時30分に更新 】
Twitter: @midnightfamires
《話す人》 シュンタロウ、マモル、ダイスケ
今回は、「漫画好きのためのラジオ番組〜深夜のファミレス〜」を配信しているシュンタロウさん、マモルさん、ダイスケさんにお話を伺います。よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
Podcastについてどのような印象やイメージを持たれてましたか?
小学生の時「爆笑問題カーボーイ」がiTunesのpodcastってところで配信してるな〜くらいしかイメージがなくて、でも、コロナ禍に入る前ぐらいにPodcastを聴き始めた気がします。
SpotifyでPodcastを推し始めたタイミングで何番組かを聴き始めました。この「深夜のファミレス」をやる前の話でいうと、僕らの友達周りでstand.fmが流行ったんです。ちょうどコロナが広まった時にstand.fmが流行って、みんな面白半分でいろんなチャンネルやって友達同士で聴き合うみたいな。そんなところからだんだん音声熱が上がってきたのかなと。
stand.fmあったね。
過去形ではなく今もstand.fmはありますね(笑)。シュンタロウさんはいかがですか?
僕はコロナ禍になり家にいるようになって、そこでラジオを聴き始めました。普通にradikoとかで聴き始めて、そこで今話題にあったstand.fmの熱があったので、僕も試しに2〜3番組やってました。その流れで「SpotifyのこういうPodcastがオススメだよ」というのを聞いて、めちゃめちゃ音声コンテンツに触れるタイミングが高まって、というような状態だったので、コロナになってからはかなりポジティブな印象です。聴きながら色々できるからめっちゃ便利と思ってました。
やっぱりコロナの影響って今 3人の話を聞くと大きそうですね。
僕はめちゃめちゃ大きかったです。
この「漫画好きのためのラジオ番組〜深夜のファミレス〜」をやろうと思ったきっかけは何だったんでしょうか?
たしか季節は夏でしたね(笑)。
2020年の夏ですね(笑)。
マモルと駒沢公園のベンチで月を見ながら話してて、あるタイミングでマモルが「俺さあ、お前と何かしてーわ!」って。
笑っちゃいけないけど、笑っちゃいますね(笑)。
脚色がひどい(笑)。
そんなことをドラマチックに言われて。実は僕も色々考えてたことがあったので、そんな話をしていくうちに盛り上がってきて、「何か調べ物をしたいよね」と。最初は1個のものについてめっちゃ深堀りたいという話をしたんですね。薄っぺらく話をすることはできるけど、なんかめちゃくちゃ深堀りしたら面白いみたいな。全然Podcastに繋がらない流れがあったんですけど、その流れからさっき言ったstand.fmとか音声の熱があったりしたので「やるなら本気でやろうぜ」と。ただ2人だとちょっと重たいなみたいな話をしたら、マモルがピッて指を一本立てて「1人いるよ」って言ったんですよ、それがシュンタロウで。僕ら友達だったのでシュンタロウを口説き行きました。
中野まで行きました。
それぞれがどのあたりに住んでいるかわかっちゃいましたね。
僕とダイスケは感情で動くというか勢いでいくタイプで、シュンタロウは左脳派というか、ロジカルなタイプなので、そういう人が1人いてくれると良いよねという話をしていて。もちろんシュンタロウは漫画が好きだったし面白がってくれそうというのもあってみたいな感じだった気がします。
その話を聞いたシュンタロウさんはどうだったんでしょうか?
中野の飲み屋に呼ばれて、2人がこういうことを考えていて「どう?」って言われたんですが、僕としては本当に「待ってました!」ぐらいの感じでした。ぜひ一緒にやろうよと。むしろその時は2人よりも熱量が高くなるぐらいにテンション上がっていたと思います。
シュンタロウはマモルと何かしたかったらしいんですよ。僕が電話で一度席を外して戻ってきたら、僕そっちのけでシュンタロウが「マモルとずっと何かしたかったから嬉しいよ」ってなっていて、2人とも見たことないペースでお酒飲んでて。僕はもうそれをずっと見てました(笑)。
熱い成り立ちなんですね。何かそういうところからも深夜のファミレス感がありますね。
そうっすね、確かに。
ちょっと脱線しちゃいますが、皆さん普段何されてるんだということで言える範囲で構いません。ダイスケさんは普段何をされてるんですか?
プラプラしてますね(笑)。嘘偽りなくプラプラしてるんですよ。
マモルさんは?
僕は普通に会社員です。
シュンタロウさんは?
僕も会社員をやってます。
起業しそうな雰囲気を漂わせてるお三方という感じですね。
実は僕とシュンタロウは同じ会社なんです。3人とも元々同じ会社で、それぞれ違う道に進んだんですけど、この深夜のファミレスもある意味きっかけではあるかもなんですが、僕は2021年5月に転職したんですね。昨年からこの番組を始めてから、シュンタロウと会話をする機会が増えて、なんかふざけた会話だけではないタイミングも増えてきて、その中で「うち来いよ」ってシュンタロウがカッコよく言ってくれたので転職しました。今この収録は同じ会社の同じフロアにある別々の会議室で録っています。
そうなんです。
シュンタロウさんとマモルさんは環境がほぼ同じということですね。話を戻して、「深夜のファミレス」ですがどのような内容でしょうか?
深夜のファミレスで男3人がだべっているかのようなテンションで、好きな漫画についていろいろ語る内容になっています。今は漫画を主題にしているので、例えばダイスケと僕が好きな漫画についてあまり知らないマモルに対して話していて、この会話を聴いてもらいながら実際にそのマンガを読んでみたいなと、思ってもらえれば嬉しいなと思ってます。
マモルさんは、漫画はほとんど詳しくない?
そうなんですよ。
シュンタロウさんとダイスケさんがマモルさんにプレゼンテーションをしてるようなイメージですね。
そうなってますね。
番組のコンセプトがあれば教えてください。
ファミレスという場所はやっぱり変な場所だなと思っていて、実際に来ているお客さんの層も本当に幅広いと思うんですよね。起業の話をしている人もいれば、主婦が最近の家庭の話をしたりとか、高校生が話をしていたりとか。それが成立してしまう空間だなと思っていて、多分海外では無いのかなと思うんですよね。ファミリーレストランというもの自体がかなり日本的だなと思ってて。僕らが今回やろうというときにその曖昧な場所だったら、知識も曖昧で良いんじゃないかという、すごく専門家で漫画のことを体系的に理解しているわけではなく、ある程度の無責任さを持って話せる場所ではあるよなというところがあったので、しかも深夜となるとどんなテンションになってもOKっていうか(笑)。むちゃくちゃハイになっていて、しかもお酒が入っていてもOKという、かなりアナーキーな時間だという自分たちに対する枠組みの広さ、緩さを設けるためファミレスというタイトルにしようと。そうすればある程度ミスったとしても大丈夫だろうということから漫画好きにしておこうと。超詳しい人ではないよ、超好きなだけなんだよというところも含めて、そういうコンセプトでシーンをファミレスにしようと始めました。
配信スケジュールは決まってるんですか?
シュンタロウがその辺はかなり綿密に管理します(笑)。
週1回と決めていて土曜日の23時30分に公開することを目標にしてます。
土曜日の23時30分というのは何か理由があるんですか?
深夜のファミレスということを考えたときに、23時30分ぐらいが良さそうだなと。あと、金曜日ではないなと。深夜のファミレスというテーマに沿って設定した感じですね。
エピソード内の時間の尺というのは決めてますか?
ざっくり決めていて、最近は20〜30分ぐらいに収めようという感じでやっています。以前は結構長くてそれこそ1時間弱ぐらいの尺でやってましたが、他のPodcastを聴いていて、20〜30分ぐらいが聴きやすいんじゃないかなと。
実際に聴きやすくなったと感じますか?
自分で聴いている分にはこの尺の方が聴きやすいのかなと思います。逆にオガワさんの方が詳しいと思うのでどう思いますか?
時間の尺で言うと15〜20分ぐらいがちょうど良いですね。やっぱり聴いている方は疲れちゃうと思うんですよ。喋ってる方はテンションが高いのでいくらでも喋れちゃう。でも、ある意味他人の会話を1時間聴くことってなかなかハードルが高い。逆に例えばこの「深夜のファミレス」のコアリスナーであれば、1時間は全然耐えれちゃう。なぜかというと親近感もあるし愛着もあるので。でもそういう方々ばかりではないので、そうすると、最初のタッチポイントというか、面白いのかなどうかなというところから聴いてみようとなったときに、だいたい15〜20分ぐらいが程よく聴き終われます。
めちゃくちゃわかりやすいですね。
僕も時間の長い番組をやってみたりすごく短い番組をやってみたりしてたんですけど、長すぎるとやっぱり数字的にだんだん右肩下がりになるんですよね。僕も自分でつくった番組なのに「長い」と言って切っちゃう。その「長い」と言って切ったタイミングを見たときにだいたい20分前後ぐらいだったんです。無意識にやってたんですけど、僕の感覚ではだいたいそのぐらいがちょうど良いなと。加えて、このくらいの時間の尺の方が実際に話しやすかったりもすると思うんですよね。
勉強になります。ありがとうございます。
アートワークもポイントで、昔でいうCDのジャケ買いみたいなものと、このPodcastのアートワークってほぼ一緒だなと僕は感じてるんですけども、ジョナサンをグッと縮めたような「深夜のファミレス」のアートワークはどなたが制作されたんですか?
友達のチャーリーというデザイナーに作ってもらいました。
はい。
番組にも出てもらったりしたんですけど、3人で話していてやるならちゃんとやろうよみたいなところがあって。チャーリーに本を1冊買うから作ってくれとお願いしました。7000円ぐらいする本でした(笑)。まさにおっしゃる通りファミレスの看板でありつつ、深夜のネオン感を出してもらってというところで、僕らは気に入ってますね。
わかりやすくて良いですよね。番組の構成ですが、これって結構ちゃんとされてますよね?
してます。
この構成はどういうような形で考えて作られているんですか?
緻密な計算のもとですね(笑)。シンプルに台本はちゃんと作っておいて、やっぱりフリートークになっちゃうと時間のところは緩くなっちゃいそうだなとか、僕らもこういう感じで緩くやっているということもあって、聴くのが苦痛になっちゃうのが怖いなって思っていて。要点だけはちゃんと洗い出して、先に話しておいて流れを作って、時間を見ながらということはやってますね。
僕はすごく聴きやすかったし、これはただ喋ってるだけではないなというのはすぐわかったんですよ。しっかり作られてるなと。
そうですね。マジで誰も知らないんで僕らのこと。その状況で聴く僕らのただの雑談が面白くないことはわかっていました。だから漫画の話をしたら良くて、そうしたらやっぱり台本があった方が良いだろうと。
そうですよね。
stand.fmを聴いた時に思ったんです、よく知らない人の話にはあまり興味がわかないな。身内だったら面白いけど、身内じゃなかったらやっぱり面白くない。本当にそれは気をつけようと思って最初から台本を作っていました。
なるほど。ちなみにBGMを場面転換にうまく使っていると思ったんですが、BGMはダイスケさんが作られたんですか?
僕が作りました。
作ってるんだ、やっぱり!
マモルさんが、話題の流れに合わせてBGMを転換するアイディアを出してきて、僕はどういうふうに使われるかわからなかったんですけど、イントロで転換するとかフェードするとか、マモルさんの編集力のおかげですね。
細かいけどすごくちゃんとやってるなと僕は思っていて、この雰囲気に惑わされないですよ僕は(笑)。だからすごく楽しいなあと思って番組を聴いていました。
嬉しいですね。