新解釈 珈琲の世界 後藤栄二郎(Part.2)


新解釈 珈琲の世界

コーヒー一筋24年。

丸美珈琲店代表の後藤栄二郎が1000年以上歴史のあるコーヒーの魅力を独自の解釈でお話ししていきます。

■後藤栄二郎プロフィール

1974年札幌生まれ。2006年丸美珈琲店設立。コーヒーソムリエの資格「Qグレーダー」を北海道1号で取得。コーヒーソムリエの世界選手権(2009)3位、焙煎技術を競う大会「ジャパンコーヒーロースティング・チャンピオンシップ」(2013)日本1位、「ワールドコーヒーロースティングチャンピオンシップ」(2014)世界6位に入賞。

https://www.marumi-coffee.com/


オガワブンゴ
オガワブンゴ

どのような収録環境でしょうか?

後藤
後藤

トリプルワンという会社に訪問して、そこでマイクがちゃんと自分用に設置されています。ただ、僕自身が編集とかをやっていないので、機材は用意してもらってます。
目の前にはラジオ局とかにありそうな音量を変えたりする機材があって、操作してくれる方がいます。

オガワブンゴ
オガワブンゴ

ちゃんとエンジニアさんというか、収録時のディレクターさんがいらっしゃるということですね。

後藤
後藤

はい。

オガワブンゴ
オガワブンゴ

「新解釈 珈琲の世界」を始めてわかったことや気づいたことはありますか?

後藤
後藤

身近な方にFacebookでちょこっとこんなこと始めましたぐらいで、宣伝広告をかけたわけではないんですが、反応がすごくありました。聴いて面白かったっていうことだったり、特に従業員からはちょっと皮肉まじりで初めて聴いたとか。
そんな形で聴いてもらっていますが、やっぱり時間を選ばずに聴けるから10分や20分ぐらがちょうど良いんだろうなっていうふうに思いながら、お話させていただいてます。

オガワブンゴ
オガワブンゴ

何かPodcastを始めたことでお店で変わったこととかありますか?

後藤
後藤

お店にも数名来てくださっています。
ただ、お店は札幌市内のすごい狭い商圏でやっているのと、Webサイトでコーヒー豆の販売も行っていますが、そこに「新解釈 珈琲の世界」を聴きましたといって初めてのお客様が数名入ってくださいました。


そもそも、売ることが主たる目的ではないのですが、金曜日のお昼12時に一つずつ配信すると、その時間帯のWebページのアクセス数が確かに増えています。
全然違う間口なので、丸美珈琲店も知らないし後藤栄二郎も知らないけれどコーヒーのこと知りたいなと思ってPodcastを探してみたら、なんか面白そうなPodcastがあったぞと。
そこを入口として、丸美珈琲店を知っていただいて、多分知ってくださってからの興味はすごく深いんだろうなと思います。

どこかにコーヒー屋さんが出来たという看板を見ても、一体誰が作っているのか、どんなこだわりなのかわからない中、このPodcastで僕はその思いを全部語っているので、多分興味に関する魅力は感じやすいのかなっていうふうに思ってます。

オガワブンゴ
オガワブンゴ

なるほど。確かにコーヒーを淹れている方が話をしていると、そのコーヒー店には行ってみようかなっていう気になりますよね。

後藤
後藤

そうなっていただけているのかなと。

オガワブンゴ
オガワブンゴ

実際に後藤さんが感じるPodcastの可能性はありますか?

後藤
後藤

あらためてこの「残る」という形がすごいなと思っています。
今時代の流れの中で、Facebookだとか、LINEだとかもそうですけども、情報交換ツールというのはどんどん流れていって、もう遡ることはないと思うんですよね、タイムリーなネタをアップしてますから。

このPodcastに関しては上げたものがずっと残っていて、どこかの回で面白いと思うと、どうやら他の回も聴いてくださっている。
それとコーヒーのことを伝えたいと思ったときに、伝えたいものはいっぱいあるんですよ(笑)。

まだまだいっぱいあります。

ただ、お客様や従業員がずっと僕の話を聞きたいかというと別問題ですよね。Podcastは聴く方の聴きたいタイミングで聴くことができる。

あと、僕はお店を運営しているので、スタッフが新しく入ってきたとき、これを社員教育に取り入れようと思っています。
人の数も増えてくると、僕が全員に同じ内容のことを毎日毎日話せるかといったら話せないですし、やっぱり会社の長である僕が考えていることって会社の方向性なので、その方向性を1日1話ずつで良いと思うんですよね。10分や15分という時間を取ってもらって、それを1週間聴いてもらったら、この会社はこんなことがやりたいんだなっていうことがわかると思うんですよね。


加えて、今いろんなセミナーやコーヒー教室に呼ばれることも多々ありますが、1時間や2時間で伝えられることは非常に少ない。そのときにこの続きは、Podcastで聴いてくださいということも可能ですし。そんなことから僕はPodcastをバンバン活用していこうと思ってます。

オガワブンゴ
オガワブンゴ

何かすごく可能性を感じますね。

後藤
後藤

こんな活用をしている方っていますか?

オガワブンゴ
オガワブンゴ

最近は多くなってきましたが、まだまだ少ないですよね。

後藤
後藤

なるほど。

オガワブンゴ
オガワブンゴ

あと、メディアの方が非常に増え始めてきてるなという印象ですね。

後藤
後藤

そうなんですね。

オガワブンゴ
オガワブンゴ

どうしても質問されることはあったと思いますが、映像のYouTubeではなく音声のPodcastだった理由はありますか?

後藤
後藤

「ながら」ができると思っています。

オガワブンゴ
オガワブンゴ

なるほど。

後藤
後藤

通勤しながら、仕事しながら、とかですね。YouTubeだと、やっぱり耳もそうですけど目も支配されてしまう。Podcastという形は本当に何かをしながら聴き流せる。
どうしてもいつも感情が高ぶって後半は声が大きくなってしまうんですけど、極力声を抑えながら聴いていても耳障りにならないようなトーンで喋ろうと自分で聴き直して反省しながらやってます。

オガワブンゴ
オガワブンゴ

そうなんですね。
最後になりますが、これから始める方々に何かアドバイスがあればお願いします。

後藤
後藤

本音の部分の声って、みんな聞きたいと思うんですよね。
自分の感じたものに自信を持って、その感じたものを発信してくっていうことは、今の日本の社会でも必要性があると僕は思っているので、いろんな方がPodcastを活用して、自分の思いっていうのをPodcastでぶつけていかれたら良いんじゃないかなと思ってます。

オガワブンゴ
オガワブンゴ

なるほど。

後藤
後藤

バズるかどうかわかりませんよ(笑)。

オガワブンゴ
オガワブンゴ

そうなんですよね、思いを持ってPodcastを作っても聴かれるからどうかも、バズるかどうかもわからない。

Podcastはリスナー数が増えにくいメディアだと思っていますし、もちろんバズりにくい。この目に見える数字と後藤さんの感情のバランスはどのように捉えてますか?

後藤
後藤

順位も上がってきてるので、単純にご褒美的に嬉しいです。
ご褒美としてモチベーション的には嬉しいんですけども、やっぱり元々伝えたいものがあって収録してるので、その内容が聴いてくれている方に届きさえすれば良いというふうに思っています。本当に数字に関してはご褒美ですね。
1人でムフフって笑っています。

オガワブンゴ
オガワブンゴ

ありがとうございます。


ぜひ皆さん、丸美珈琲店に行ってみてください。札幌に4店舗ありまして、大通公園本店、中島公園店、丸井今井札幌本店、sitatte sapporo(シタッテ札幌)とECサイトでコーヒー豆をご購入できますのでチェックしていただければと思います。


今回は「新解釈 珈琲の世界」を配信している丸美珈琲店の後藤栄二郎さんにお話を伺いました。後藤さんありがとうございました。

後藤
後藤

ありがとうございました。