「話し方」のハナシ
話し方は、才能でも特殊能力でもありません。練習と実践を重ねることで必ず上達します。 そこでこの番組では、今日からすぐに実践できるトレーニング方法など、あなたの話し方が更に良くなるヒントをお届けします。
・人前で話すことが苦手 ・自分の声や話し方にコンプレックスがある ・プレゼンやスピーチ力を向上させたい
そんなあなたのお力になれたら嬉しいです。
*2019年「必聴Podcast もっっとも聞かれた新番組」のひとつに選んでいただきました *2021年2月現在、累計590万回ダウンロードしていただいています
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【配信者プロフィール】 高山ゆかり
話し方講師、ナレーター。
大学卒業後、地方ラジオ局にてアナウンサーとして勤務。 自分の思いを言葉にできずアナウンサー試験の書類選考で30社落選した経験や、 緊張のためうわずった声でニュースを読んでいた新人アナ時代を経て、「話し方はトレーニングで変えられる」と実感。
2018年、話し方講師として活動開始。 経営者、個人事業主、企業管理職の方などに向け、ビジネスシーンに役立つ話し方を教えている。 クライアントからは「個別アドバイスが細やかで的確」「面接対策をし、希望の会社に内定をいただいた」 「プレゼンテーションのコンテストで受賞した」等の声が寄せられている。
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普段、どのような環境で収録されてますか?
私は自宅でパソコンとマイクを繋いで音声ソフトを使って収録しています。
いわゆる宅録ですね。
そうです、1人でやっております。
高山さんの場合、お仕事で宅録もしていると思うんですが、宅録で気をつけていることはありますか?
やっぱり聴きやすいということが大事だと思うので、生活音や環境音が入って、自分の声が聴きにくくならないこと。あとは、その生活音や環境音を演出の一つにするやり方もありますが、演出にするならば、全体のバランスを考えて、演出として入るようなやり方をしないと雑音として気になってしまう可能性もありますよね。ですので、まずはやっぱり自分の声、伝えたいこと、喋りの聴きやすさとか、もしその他の音を入れるのであれば、空気感や全体の雰囲気作りですかね。
エアコンとかはOFFにしますか?
私はONにしてます。音声ソフトで「サー」という音はカットしています。
呼鈴のピンポーンとかは?
ピンポーンはありますね(笑)。
もうそのときは収録を止めます。
救急車の音とかも同じですよね?
基本的には止めますね。ちょっとだったら良いのかなって思ったりはしますが、やっぱり気になっちゃうのかなって思って止めています。
実際に収録ではどのような機材を使っているのかお聞きしたいんですが、マイクは何を使っていますか?
マイクは、BlueのYetiです。人気ですよね。
使ってる方はたくさんいらっしゃって、BlueのYetiをUSBに繋いでやっています。
それをパソコンにブスッと挿してということですよね。
はい。
ヘッドホンとかは使うんですか?
ヘッドホンは今のところ使っていなくて、iPhoneに付属されていたイヤホンを使っています。
イヤホンでモニタリングをしているということですね。
はい、そうしております。
編集ソフトは何を使っていますか?
今はAudacityとiZotopeのRX7のふたつを使っています。
僕もノイズ処理のときに使ってます。
めちゃめちゃ綺麗に処理してくださいますよね。
ホワイトノイズの処理のときにRX7をデフォルトで使っていて、もっときついホワイトノイズのときはAudacityを使うことが多いです。
Audacityも優秀ですよね。
無料なのにあれすごいですよね。最初Podcastを始めたときはAudacityを使ってました。今はAdobeのAuditionで僕は編集をしています。高山さんは?
声をRX7で収録して、BGMと合わせることをAudacityでやっています。
RX7を使う前はAudacityだけで全部やっていました。たんですよ。これはもう私が気にしすぎてるだけなんですけど、Audacityでやっていたときにどうしてもリップノイズが取れなくて。かつては、一つ一つ手作業でリップノイズを除去してました。ただ、そこまで気にする必要はないのかなとも思います。
次に、「話し方のハナシ」で高谷さんが話されてるときに意識していることはありますか?
目の前の人に話しかけるような感じですかね。これはアナウンサーだったときから意識していることで、どうしても人前で話すとか、こうやってPodcastとか、あらたまった場で話すとなると、なんか構えてしまって、ちゃんと喋らなきゃとか、何かちゃんと声出さなきゃとか思ってしまう方って多いと思うんですけど、音声メディアに関しては、何か隣に座ってる人に「ねーねー、こういうことがあってね」って、自然に話しかけくらいのナチュラルな感じが一番聴き心地がいいと思うんですよ。
長く聴いていても飽きない、疲れない、心地良いという喋りが、Podcastの場合は特に大事だと思うので、そのあたりはずっと意識しています。
台本はあるんですか?
あります、今は作ってますね。
結構がっちり台本?
まず自分が喋りながら喋ったものをそのまま文字起こしして、それを読んだりすることもありますし、あと、一時期はそんなにちゃんと作らずに、ちょっと箇条書き程度にしたこともありましたし、そのときによって色々なんですが、やっぱり作ることの方が多いですね。
その方が話しやすいということですかね?
そうなんです。
高山さんがPodcastを始めてわかったことや何か気づいたことってありますか?
まずPodcastは面白いということにすごく気づいたし、あと、Podcastを含め音声を聴く方って何かを学びたいという気持ちが高い方が多いなと思います。やっぱり、家事をしながら、通勤しながらといった「ながら聴き」ができますよね。そういった隙間時間も有効活用したいという気持ちが高い方が多いなと思います。
脱線じゃないですけど、Podcastとラジオの違いって高山さんはどのように解釈されていますか?
地域のラジオ局とPodcastという視点でいくと、まずPodcastは世界中の方が聴いてくださっているので海外の方からメッセージをいただくこともあるので本当に地域の垣根を越えているなと。あと、私がラジオ局にいたときは割と生放送する機会も多かったんですね。
そうするとリアルタイムでやりとりをするとか、そのときの空気感だったりとか、あと、ちょっと言い間違えちゃったり、ちょっと甘噛みしても止まらずに進むということがあるけど、Podcastの収録の場合は、家で1人で黙々と喋っているし編集作業もしているので、やり直そうと思えばどこまでもやり直せてしまう感じとか、そういう違いはありますね。
あと、音楽がない。ラジオは新曲とかをご紹介しますよね、Podcastは音楽を紹介することはないので。それと、アーカイブですかね。Podcastはこちらが消さない限りは残るじゃないですか。だから、いつ聴き始めても昔に遡れるというところは、ラジオとは違う点かもしれないですね。
なるほど。
高山さんがPodcastをやって良かったということはありますか?
それはいっぱいありまして、まずPodcastをやっていなかったら出会えなかったような方々とたくさん出会うことができた。例えばその一つとしてこのオガワさんとのご縁もそうですよね。
やっていなかったらこうやってお話させていただくこともなかったし、あとは海外の方からお申し込みをいただいたりとか、日本全国いろんな地域の方からメッセージをいただいたりして、これってPodcastをやっていなかったらそうはならないですよね。「話し方のハナシ」を聴いて、話し方の練習をしていたら、職場でこういう良いことがありましたとか、就職活動の面接で思いを伝えることができましたとか、嬉しい報告もいっぱいいただくんです。それも自分と直接会ったことがない方だけど、誰かの役に立てているってすごいことだなって我ながら思うんですよ。
そういう意味でやってて良かったと思うし、もし今番組を聴いてくださっている方の中で、例えばご自身がいろいろ学んできたり経験してきたことがあって、それを誰かに伝えたいとちょっとでも思っていたら、自分が伝えたいと思うということは待ってる人が必ずいると思うんですよね。だからその待っている人たちに届けるために、Podcastってすごくおすすめですよということはお伝えしたいなといつも思ってます。
すごく私の仕事の可能性も広がったんじゃないかなと思ってるんですね。もともとPodcastを始めたきっかけというのが、私が話し方講師としての活動を既に始めていたからと先ほどもお話しましたが、具体的に何がしたかったかというと、当初は名刺にQRコードを貼りたかったんです。
なるほどね。
例えば、オガワさんも初めましての方と名刺交換する機会って多いですかね?
そうですね、意外とありますね。
そうしたら名刺交換をして、初めましての方とお話する時間って長くても1分とか2分、もしくは5分といった短い時間ですよね。その短い時間でご挨拶だけした方が話し方講座に興味あるなと思ったときにその名刺に貼ってあるQRコードにアクセスし、QRコードからPodcastにアクセスして番組を聴いていただけたら、こういう感じなのかといったイメージを掴める。しかも無料で話し方も学べる。
そうしたら話し方への理解も深まるし、より興味を持っていただけるかもしれないなと思いました。結果、QRコードに貼るだけではなくて本当にたくさんの方に聴いていただくようになって今に至るんですけど、仕事との相乗効果っていうんですかね、話し方講師の活動をしていく上でもPodcastを始めて良かったと思ってます。
高山さんが感じるPodcastの可能性があれば教えてください。
もしご自身で何か仕事をしていて、仕事以外のことでも良いんですけど、何か伝えたいことがあったとしたら、伝えたいことを伝える場としてすごく良いなと思います。自分の知り合いや友達とか家族とか職場の方だけではなく、会ったことがない人にも自分が大事にしている思いを届けられたりとか、学んできたことを発信できる。世界が広がるなって思います。
素敵ですね。最後になりますが、これからPodcastを始めようと思っている方々へメッセージやアドバイスがあればお願いします。
もう始めたいと思っているのであればぜひやってみてくださいということと、続けることが大事だなって思っています。続けることの良いことって、やっぱり続けていると、リスナーさんからいただくメッセージが増えてきたりして、それが自分の頑張れる原動力というか糧になってますます頑張ろうと思うこともできますし、多分喋ることに慣れてくると思います。勿体ないのがちょっとだけやって辞めてしまうこと。
多いですよね。
完璧にしようとせずコツコツと、とりあえず続けてみる。
自分の理想よりはちょっと低いけれど、今回はこれで良いかっていうくらい気楽な気持ちで毎日続けてみるとか、週に何回か配信してみるとかが大事かなって思います。
細かく細かく続けることは大切ですよね。
私も続けてなかった時期もありました。例えば「話し方のハナシ」は、元々8回の配信で終わる番組だったので、8回やった後2ヶ月くらい間が開いてますし、その後もちょっとバタバタしてるからとか言い訳をして、2週間配信しなかった時期もあったので、そういうことを経てやっぱり続けるということが大事だなと。
本当に貴重なお話をありがとうございます。
はい、こちらこそありがとうございます。
ぜひ高山さんが配信されている「話し方のハナシ」を皆さん聴いてみてください。配信しているプラットフォームは、Apple Podcasts、Spotify、Google Podcast、Amazon Musicなどで、あとVoicyですよね。
Voicyは一部内容は違いますが配信しております。
今回は「話し方のハナシ」を配信している話し方講師の高山ゆかりさんにお話を伺いました。高山さんありがとうございました。
ありがとうございました。