ゲームなんとか
ポッドキャスト番組「ゲームなんとか」はゲームがうまくもなければ、くわしいわけでもない2人がとにかくゲームの話をするポッドキャスト番組。2018年2月より週1回放送でお届けしております。メインパーソナリティは、こへいとHARU。おたより回にはアユミが登場。3名でお届けしています。
○2018年にはApple選出のベストポッドキャスト2018にて「2018年に最もダウンロードされた新番組」に選出されました。
○2021年にはJAPAN PODCAST AWARDS 2020にて「JAPAN PODCAST AWARDS 2020 推薦作品」に選出されました。
普段どのような環境で収録してるんでしょうか?
基本的に通話越しです。Skype収録みたいな基本的には通話で、今だとGoogle Duoというあまり有名ではないけどGoogleの通話のアプリがあって、それを使って収録をすることが多いです。
収録で何か気をつけていることはありますか?
言うほど無い(笑)。でも、途中からお互い自分の声を収録して、それを合わせるやり方をしているので、せっかく録るなら音質良く録れた方が良いよねみたいなのありますね。
僕なんか窓を開けないぐらい(笑)。
あんまり無理しないようなレベルでやってます。マイクをめちゃくちゃ拘ったりとか、部屋の反響音がすごく気になるからそれを消そうとか、そこまでは特に拘ってないですね。
マイクという言葉が出たので聞いてしまいますが、機材はどのようなものを使ってますか?
僕の機材は本当にありきたりなものです。ネットで2〜3000円のダイナミックマイクを買って、それをパソコンに繋いで録っているので、別に拘ってないレベルですね。
HARUさんはいかがですか?
自分は、もともと音楽をやっている関係もあって、マイクはBEHRINGER(ベリンガー)のXM8500というわりとお安めなものを使っています。
マイクをミキサーに、そこからパソコンに繋いで録音しています。
編集ソフトとかは何を使われてるんですか?
編集ソフトは自分が普段音楽を作るときに使っているLogicというAppleのソフトです。
Logicを使っているという方、僕初めて聞きました(笑)。
わざわざPodcastの編集をするのにLogicを買う方ってあまりいないですよね(笑)。
台本はもちろんないですよね(笑)!?
ないですね(笑)。
お互いメモ書きぐらいはあるんだろうなっていう感じで何か擦り合わせも特にないですね。
「今から収録だ!」という時に「HARUさん今日何話したい?」ぐらいの世界で(笑)。
「これとこれ話そうかなと思ってる」とか言いながら結果的に全然違う話になる(笑)。
話すテーマはある程度お互い把握してということですよね。何かそういう方がうまくいくんですかね!?
人によるんじゃないですかね。
よると思いますね。
そういうのが得意な人ときっちりかっちり決めた方が輝く人っていうのはやっぱりいると思います。
自分なんかはかっちりした内容だと逆に喋れないタイプなのかなという思いもありますね。
なるほど。
「ゲームなんとか」にとっては、尚更そういうコンセプトというか、あまり肩肘張らず喋るというか。本当に普段通話していてついつい喋っちゃうみたいなレベルの話を番組でも流せたらなという気持ちではあります。そのぐらいラフで良いのかなと。
BGMはもしかしてHARUさんが作曲ですか?
そうですね。「ゲームなんとか」は自分が作ってます。俗に言うピコピコ音みたいなのを曲ですね。
そういうお仕事をしているので「作るよね!?」という感じでしたし、楽しみながらBGMを作らさせていただきました。
作れるって良いですよね。
そうですね。お互いのスキルがハマっているなというのが「ゲームなんとか」に関してはすごいあって、こへいさんがサイトをきっちり作ってくださったり。
番組のアイコンはこへいさんが作られたんですか?
オガワさんがどれを見たのかですが、初期のものは僕は作りました。現在のものは、ドット絵みたいなヴィジュアルですが実はファンアートみたいなもので、リスナーさんからいただきました。
ありがたいですね(笑)
ありがたいんですよ、これすごく気に入っていて。
本当に番組を表してますよね。
そうなんですよ。
番組自体も表しているし、ちゃんと聴いていると「これこれ」っていうものが入ってたりする。すごく良いアートですよね。
話は変わりますが、「ゲームなんとか」のテイストからすると、やっぱりYouTubeじゃなくてPodcastだったということですよね?
正直YouTubeでそれぞれがゆっくり話すような番組は、需要はあまり無いんじゃないかなって。今でこそダウンロードとかバックグラウンドでYouTubeは聴けるけど、当時はそういうものは無かったし、YouTubeでずっと話だけ聴くというのはしんどいでしょうって。やっぱり「ながら聴き」ができるPodcastとは相性が良かっただろうなと。
「ゲームなんとか」を始めてわかったことや気づいたことって何かありますか?
自分はこんなにゲームの話がしたかったんだなって。
自分からゲームの番組をやろうという意識はそんなに無かったんですけどす、こへいさんから誘われて、こんな喋りたかったんだゲームの話をとすごく自覚しました(笑)。あと、そんなに需要あるんだなっていうのも思いました、正直(笑)。やり始めてあんなにリアクションがあるとは思わなかったので。
もちろんこへいさんと話してるから話が弾んでいるとは思うんだけど、でも単純に何か自分の潜在意識ではないけど、こんなにゲームの話がしたかったんだ俺、みたいなことはあらためて思いました。
自分を客観視できたみたいなもんですね、それって。
そうですね。
うんうん、わかる気がする。
言いだしっぺのこへいさんは?
僕もHARUさんが言ってくれたことには「そうだな」って思う部分もありますし、話すことでよりゲームを遊ぶこと自体も楽しくなったなと思ってます。
確かにゲームをちょっと考えながら遊ぶようになった。
そうそう、HARUさんの視点が僕のゲームプレーに入ってきた(笑)。
それは多分お互いあるんでしょうね。
あると思うよ。
こういうところで、こへいさんどう考えてるんだろうとか。
そうそう。そういったこともありますし、「ゲームなんとか」をやっていて、頻繁に聞こえてくるわけではないですが、僕もPodcastを始めてみましたみたいなことを何回か言われたことがあったんですよ。
うんうん。
僕自身、他の人がPodcastをやってるのを聴いて面白そうだなと思って始めたこともありますし、ゲームの話をするって実生活に役立つわけでもなく、生活が向上するわけでもなく、ある意味生産性のない話じゃないですか(笑)。でもそれが他の人を動かしてるんだなっていうのは、すごく面白い現象だなって思ってます。
キャリアが長く、最近Podcastを始めた方とは違う視点があると思うんですが、お二人が感じるPodcastの可能性があれば教えてください。
あくまでも僕の体験談みたいな話になっちゃいますが、僕は本職としてはサラリーマンなんですよ。Podcastはただの趣味という範囲でやってるんですね、これでご飯食べてこうと思ってるわけではない。
ただそんな僕なんですけど、この「ゲームなんとか」を始めて以降、2〜3回、オフラインイベントみたいなものに参加したり、主催したりということをしていて、人前で楽しく話させてもらってるということを体験してるんですよね。
これってたぶんYouTubeだったらやっていなかったろうなと。話にフォーカスを当てたPodcastだから、こういった展開ができたんじゃないかなって。わりと普通のサラリーマンの僕だけど、ただゲームが好きで、ゲームの話をしたいということで、ただただ好きでやっていて、やってなかったら見えなかった世界が広がってるなと思ってます。
それが可能性なのかはわかりませんが、僕の中では良い体験だったなと感じています。
HARUさんはいかがですか?
YouTubeってすごい一般的じゃないですか。でもやっぱりYouTubeとPodcastって情報の質や発信の質が全然違うなと。YouTubeってどちらかというと情報がメインな気がするんですよね、何かこういう内容を喋るみたいな。でもPodcastは、もっと人間味だったり生活みたいな発信をするのに向いてると思うんすよね、距離感が近いということもあるかもしれないですけど。だから何か違う部分が出るプラットフォームとして活用されていくと良いなと思ってます。誰かの「生きた声」みたいなものがもっと溢れちゃったら良いのにと個人的には思ったりします。
なるほど。イベントというお話がありましたが、それって何回も開催されているんですか?
自分たちで主催したのは1回だけです。2019年にやって、20年もやりたい気持ちはあったんですけどコロナ禍みたいなところもあって。あとは他の番組さんが主催しているイベントに呼ばれて出てみたりですね。
イベントは有料ですか?
そうですね。
ライブハウスみたいなとこでやりましたね。
何人ぐらいいらっしゃったんですか?
自分が主催したイベントは30人くらいですね。
結構きましたね。
そんなに集まらないだろうと思って、30人集まったらパンパンの場所だったんですけど、本当にパンパンになっちゃいまして(笑)。
ギリギリな感じで(笑)。
狭くてゴメンネみたいな感じになっちゃうぐらい(笑)。
今だったら完全に密ですって言われる場所、アウトって言われちゃう(笑)。
そういう意味でもやっぱり聴いてくれている方っているんだなと思うし、わざわざお金を払って足を運んでくれるってすごく嬉しいですよね。
そうですね嬉しかったですね。
お互いPodcastを長年やってきたんだけどイベント的なものをやることはなかったんですよね。
そうだね。
「ゲームなんとか」は別に意識してたわけじゃないけど、イベントができそうだと思える番組だったから、それもすごいですよね。
たしかに「ゲームなんとか」を聴いている人がいるし、イベントをやったら来てくれそうだなという実感はあったんですよ。
トークイベントみたいなのは一応想像はつくか、みたいな感じはありましたね。
なんか楽しそうですもんね。
「ゲームなんとか」はやっていて楽しいんですよね。
そこは本当に趣味でやっていて仕事ではないからこそ、ある種最優先というか、大事だよねっていう感じはあります。そこが無くなっちゃうとつらいよね(笑)。しんどいのになんで続けてんだろうみたいになっちゃう。
最後になりますけども、これからPodcastを始める方へアドバイスやメッセージがあれば教えてください。
すごいハードル高いですね。本当にそんな大それたことは言えないですよ。実際やっていて、「ゲームなんとか」で言えば、始めるときにHARUさんとある程度示し合わせをしたとしても、結局続けながら番組の形を作っていたというか、何か最初に思い描いていたぼやぼやとしていたものを徐々に仕上げていった感じがあるので、あんまり最初にかっちり決めなくても良いんじゃないかなってあらためて思います。
だから、とりあえずやってみるで全然良い気がします。それが楽しければ続くはずですし。
概ね同感です。
パッションがあるというか、やりたいなって思ったら割と自然に始まってるんじゃないかなという気はしているます。比較的やりやすく続けやすいものではあるので、それこそ試しでも最初は良いのかもしれないし、やりやすいのでやってみたら良いんじゃないかなって思います。あともう完全に宣伝になりますが、ポッドキャスト制作指南所というサイトも作っているので、良かったら見てみてください。
僕は深夜のラジオだなと思っちゃっている「ゲームなんとか」、ぜひ聴いてみてください。
今回は「ゲームなんとか」を配信しているこへいさんとHARUさんにお話を伺いました。こへいさん、HARUさんありがとうございました。
ありがとうございました。
ありがとうございました。