研エンの仲 Ryohei & Ayaka(Part.2)


研エンの仲 Ryohei & Ayaka

「研エンの仲」は、神経科学の研究者 Ayaka (@kayautoka) とソフトウェアエンジニア Ryohei (@fushimir)の2人によるPodcastです。科学やエンジニアリング、日常の話題についても話しています。

公式Twitter: @KenNaka

Hashtag: #研エンの仲

マシュマロ: https://marshmallow-qa.com/ken_en_no_naka

メールアドレス: ken.en.no.naka.podcast@gmail.com

《話す人》

Ryohei (fushimir@) … エン担当

Ayaka (kayautoka@) … 研担当


オガワブンゴ
オガワブンゴ

普段どのような環境で収録されていますか?

Ryohei
Ryohei

僕たちは同居しているので、普段過ごしてるリビングルームで収録しています。

リモートの収録ではないのでマイクを2台立てて、それぞれの声をそれぞれのマイクで収録する形にしています。

オガワブンゴ
オガワブンゴ

そのときに何か気をつけていることはありますか?

Ayaka
Ayaka

2人だけのときは同じ環境なのでそこまで気にしていません。ただ、ゲスト回の時がやっぱり気を遣いますよね。

Ryohei
Ryohei

あとは、話のまわし方としてどちらがリードするのかみたいなことを事前に打ち合わせしています。

オガワブンゴ
オガワブンゴ

機材系のお話を伺えればなと思うんですけども、マイクは何を使用されてますか?

Ryohei
Ryohei

今使っているのは、Yeti NanoというUSBで接続するマイクです。これを2台使っています。

オガワブンゴ
オガワブンゴ

それをパソコンに挿して使用するイメージですね。

Ryohei
Ryohei

そうですね。マイクスタンドをつけて高さを口元に近くなるようにして、ポップガードもつけてというセッティングに最近なりました。それまでは付属のスタンドをつけていたんですけど、機材を更新しようということでこのようになりました。

オガワブンゴ
オガワブンゴ

編集ソフトは何か使ってますか?

Ryohei
Ryohei

Adobe Auditionというソフトを使ってます。僕の仕事的にAdobeツールに馴染みがあるので、Podcastの編集は全てAuditionです。

オガワブンゴ
オガワブンゴ

僕もです(笑)。

Ryohei
Ryohei

そうなんですね!

オガワブンゴ
オガワブンゴ

便利ですよね。

Ryohei
Ryohei

録音もこのソフトでできるし、いろんなプログラム使えるし、MacでもWindowsでも同じように使えるので非常に助かっています。

オガワブンゴ
オガワブンゴ

AyakaさんとRyoheiさんにそれぞれお聞きしたいんですけど、Podcastを始めてわかったことだったり気づいたことって何かありますか?

Ayaka
Ayaka

私の場合は、最近羊土社さんが出されている「実験医学」という雑誌の、「はじめよう!研究者ポッドキャスト」という企画に参加する機会があったりして、他のページはガチガチの研究の話をしてる中で、Podcast良いよという話をするという異色の機会がありました(笑)。

そういった声をかけていただく機会が増えて、同業の研究者の人にも番組聴いてるよって学会とかで言われるのに驚きました。たぶん研究者って堅いイメージがあるかなと思うんですけど、学会とかを含め、リアルで雑談する機会が減った分みんな何かしら雑談めいたものを求めていて、思っていたよりも聴いていただけるんだなということをすごい感じました。割と研究者もエンジニアもオタク気質なところが共通してるかなと思うんですけど、オタク気質の人って喋りたいこといっぱいあるんです。そういう人にとってはポッドキャストって面白いメディアなんじゃないかなって思います。

オガワブンゴ
オガワブンゴ

Ryoheiさんはいかがですか?

Ryohei
Ryohei

僕は、知らない人に聴いていただいて感想をいただくというのも面白いんですが、身近な人にも聴いてもらって楽しんでもらえているというのがすごく意外だと思いました。意外な友達や知り合いに聴いてもらえて、且つそういう人に2年ぶり、3年ぶりに会うと、「久しぶり」となるところが「Podcast聴いてるよ、あの話だけどさ」みたいに、トップスピードで、もう近況報告は済んでいるみたいな状態から話をしてもらえるので、思ってもみなかったですけど、そういう気づきはありました。

Podcastって、知らない人に届ける、Youtubeみたいな感じで聴いてもらうというのがメインだと思ってたので、直接の知り合いに聴いてもらえてるということがこんなに面白く、こんなことが起こるんだということは、イメージできてなかったけども気づいた面白いことでしたね。

オガワブンゴ
オガワブンゴ

今ちょこっとYouTubeという単語が出てきましたけど、YouTubeではなくPodcastだった理由って何かあったりするんですか?

Ayaka
Ayaka

私としては、顔出ししないから気軽にできるというのはあります。カップルYouTuberとかで出るとやっぱりいろいろ言われがち(笑)。なんかPodcastはYoutubeに比べると、ガツンと伸ばすことは難しいのかもしれないですけど、コミュニティが温かいというか、ギスギスしてない、炎上しづらいみたいなのがあるなって思います。

Ryohei
Ryohei

僕も実は、Podcastを始める前に動画の編集とかに興味があったので、一瞬だけそういうのを検討したんですけど、顔出しとかも懸念がありますし、何よりコンテンツを作るのにすごい時間がかかると思うんですね。それに比べると、Podcastの方が自分たちは他の仕事をやりつつも、続けやすいんじゃないかなと。そういった形で音声メディアを選んだというのもあります。あと、元々音声メディアのラジオがすごい好きなので、そういう思い入れとかもあったりしてPodcastを選びました。

オガワブンゴ
オガワブンゴ

「研エンの仲」を聴いていて、すごく興味深いなと思った会話があって「会話の音声じゃないと頭に入ってこないんだよね」というような、要は一人語りよりも会話をしているPodcastの方がすごく頭に入ってくるし面白いということを話されていて、主観的なことではあると思うんですけど、何かそこについて分析されてたりしますか?

Ayaka
Ayaka

詳しい人に詳しくない人が質問した方が、詳しい人が1人で説明するよりも、何か身近に感じやすいというのがあるのかなって思ったりしています。特に、専門に近い話をするときは、やっぱり2人の方が良いのかなというのが一つと、雑談するときでも、人がワーッと話してる途中でそこにぱっと質問が入ることで、ボーッと聴き流してるところで戻れるみたいなことがあると思うんですよね。集中が途切れていくけど、別の人の質問やコメントが入ることで、注意がまた戻って聴き続けられるみたいな。時間が長いメディアだからこそ、途中でリズムができるということが大事なのかなと思っていて、会話の方がそのリズムを作りやすいのかなと。

オガワブンゴ
オガワブンゴ

なるほど。勉強になります。

Ryohei
Ryohei

僕はエンジニアという立場で、エンジニアにとっても会話をしながらモノを作っている、作っていくということがすごく大事だと思ってます。1人で良いプロダクト、良いコードは書けないと思っていて研究でも多分同じですよね。1人で天才的な発見をするというよりは、やっぱりラボがあって、いろんな人と会話をしながら研究のアイディアを育てていくというものがあると思うんですけど、それと似た感覚かもしれないと思いました。いろんなアイディア、いろんな話は、1人ではなくて会話をしているからこそ出てくると思っているので、それがPodcastでもできている、夫婦の中でもできているというのは面白いし、ユニークだなと思います。

オガワブンゴ
オガワブンゴ

AyakaさんとRyoheiさんが感じるPodcastの可能性があれば、ぜひ教えてください。

Ayaka
Ayaka

自分の職業に関係した話になるんですけど、例えば研究者の人が自分の研究を説明する機会って結構あると思うんですけど、その人がワーッて喋って聞いてもらうみたいな感じで一対多なんですよね。でも本当に面白い話って会話の中で出てきたり、楽しそうにしている人たちを見て面白そうだなって感じるみたいなところがあると思っていて、そういうことができるという意味でPodcastはすごく良いメディアなのかなと思います。話している様子、リアルな感じを伝えるという意味で、例えば講演会で喋ったりするよりも面白さが伝わるし、自分が普段触れない情報も何か身近に感じて聴いてみようかなと思える、そういう好奇心を広げることや可能性がPodcastにはあるんじゃないかなって思います。

Ryohei
Ryohei

ちょっと言葉を選ばずに言うと、Podcastは「暇じゃなくてもできるメディア」という意味ですごくユニークだなと思っています。やっぱりYouTubeなどの動画編集となると、もちろん誰でもクリエイターになれるということはあるんですけど、やっぱり時間がかかるし、すでにYoutubeに出ているもののコンテンツクオリティと競争していくには、いろいろノウハウだったりが必要だと思うんですよね。ブログなどの文字メディアもありますけど、それはそれで書いたことのファクトチェックだったり、切り取られて引用されてしまっても大丈夫なようにしっかりと書かなければいけない。特に、専門的な話題についてはそうですよね。
そんな中でPodcastはちょうどいい位置にいるなというか、会話だったり語りだったりで話が作れる、そういう時系列にのるメディアなんだけど、編集にそこまでコストがかからないという意味で、本当の意味で、どんな人でもクリエイターになれる。そして、そういう人たちの話を僕たちもリスナーとして気軽に聴くことができるという意味で、面白い可能性を持っているメディアなんじゃないかなと思います。

オガワブンゴ
オガワブンゴ

なんか聴き入っちゃいましたね(笑)。納得感があるというか確かになあって。僕もある意味盲目的にたくさんたくさん作ってきて、いろんなクライアントさんとかの番組も現在も同時並行で作ってますけど、今の話はすごく納得感があって勉強になりました。

最後になりますが、これからPodcastを始める方々に対して、何かアドバイスだったりメッセージがあればお願いします。

 Ayaka
Ayaka

先ほどのRyoheiさんの話にもありましたけど、やはり比較的気軽に始められる発信方法の一つだと思うんです。だから、我々がやったみたいにまずは友達に聴いてもらうだけでも良いから、テーマを決めて録音してそれをアップロードする。そして、まずは友達にURLを教えてみて、その友達がコメントを返してくれて、それが「楽しいな、もっとやってみたいな」と思ったらたくさんの人にも公開してみる。私たちの場合はPodcastを始めてみて今のところ悪いことは全然なかったですし、気軽に始めてみると良いことがあるかもしれないなと思います。

Ryohei
Ryohei

Ayakaさんに近いと言うか、最初に試して良かったなと思うのは、やっぱり小さい輪から始めるっていうのは良かったなと。それはぜひおすすめですね。あとは、他にPodcastをやっている人の記事とかを見ると、すごく良いマイクとかを使ってる人が多いと思うんですけど、僕は一番最初は確かMacの内蔵のマイクで始めたので、そこまで機材に最初からこだわらなくても良くて、まずは録ってみて楽しいかどうかを試してみるということは非常に大事だと思います。そういうふうに気軽に始めてもらえると、僕たちもレアな人の話が聴けるのはすごく楽しいですし。

オガワブンゴ
オガワブンゴ

ありがとうございます。ちょっと聞き忘れちゃったんですけど、2人の周りの方々にだけ配信というのは何か特別なサービスを使ったんですか?

Ryohei
Ryohei

一番最初の1話だけは、確かMP3ファイルを送る感じでやったと思います。

オガワブンゴ
オガワブンゴ

そこからか・・・(笑)。

Ryohei
Ryohei

そこからですね(笑)。その時点ではPodcastではないと思いますけど、それから配信サービスを使い始めて、でも5話ぐらいまでは配信してるけど、どこにもURLが貼られてないので、誰も見つけることはできない、オープンであるけどクローズみたい。

 Ayaka
Ayaka

アンカーにだけ出していてという感じかな。

オガワブンゴ
オガワブンゴ

なるほど、プラットフォームはアンカーを使われてたんですね。

Ryohei
Ryohei

そうですね。今もアンカーで配信しています。

オガワブンゴ
オガワブンゴ

音声ファイルを送っちゃうって衝撃ですね(笑)。

Ryohei
Ryohei

Podcastでこういうのをやろうと思ってるんだけどということを話して、面白そうって言ってもらえた人に最初送りつけて「どうかな?」とう感じでした。

 Ayaka
Ayaka

たぶんLINEグループかなんかに(笑)。

オガワブンゴ
オガワブンゴ

斬新ですね、それ。

Ryohei
Ryohei

そういうのでも始められるよということは、もしかしたらメッセージになるかもしれないですね(笑)。

オガワブンゴ
オガワブンゴ

いやあ、ちょっと衝撃を受けました(笑)。ありがとうございます。今回は「研エンの仲」を配信しているAyakaさんとRyoheiさんにお話を伺いました。

Ayakaさん、Ryoheiさん、ありがとうございました。

Ryohei
Ryohei

ありがとうございました。

Ayaka
Ayaka

ありがとうございました。