エモーショナルのロジック by tokini
エモさとロジカルの間をうろついているZ世代のtokiniが夜に語る、ちょっと社会派な深夜系Podcastです。
□火曜20:00.配信
□Twitter : @tokini196
□おたより : https://linktr.ee/tokini
□専用MAIL : tokininomeadodesuyo@gmail.com
《話す人》 tokini
今回は「エモーショナルのロジック」を配信している、tokiniさんにお話を伺います。
tokiniさん、よろしくお願いいたします。
よろしくお願いいたします。
Podcastについてどのような印象やイメージを持たれてましたか?
Podcastの印象は謎のコンテンツと言いますか、YouTubeと違って、顔とか画像がなく声だけ、音だけという。僕が初めてPodcastを聴いたのはたぶん中学三年生で、ちょうどiPod touchがWi-Fi環境があれば使えるようになった時でした。
そして聴いてみて、何なんだろうと思ってそのまま放置していたというのが第一印象です。
じゃあその時に存在は知ってたというか、認識していたんですね。
はい、存在は知っていました。それで、再びちゃんと聴くようになったのが大学三年生ぐらい。Uber Eatsのアルバイトを始めまして、バイクをずっと運転していました。バイクを乗っているときは片耳だけイヤホンを使って良いんですが、バイクをずっと運転していると得るものが少ないなと思っていて、この時間を勉強とかで何かを得られればいいなと思って。映画とかすごく好きなんですけど、映画は観れないし、音楽もずっと聴いていると飽きてくる。それで見つけたのがPodcastでした。それこそMOOKSTUDY日本の歴史やコテンラジオとかを結構聴いていました。
ある意味、必要に駆られてそこに辿り着いた形ですね。
そうですね。知識が足りないとか耳の時間がもったいないなと思って、最後に辿り着いたのがPodcastでした。
「エモーショナルのロジック」をやるきっかけは何だったんでしょうか?
やるきっかけは、しっかりとした番組をずっと聴いていたのですが、今は僕みたいなアマチュアなPodcasterさんがたくさんいるし、なんならそっちの方が多いですよね。
はい。
そういう意味で、誰でもやって良いんだと思いまして。それがまず一個目のきっかけです。
うんうん。
もう一つは大学の四年間、ディスカッションとかプレゼンテーションが多い学科にいまして、自分の意見を育んで考えて発信するということをずっとやっていました。しかし、社会人になった瞬間に、アウトプットができなくなってしまって。
なるほど。
喋る場がない。でも考えて思いつく癖だけが残ってしまい、友人にいちいち「こういうことがあってこうだったんだよ」と毎回言ってられないし、かといって、職場の人にはそんなことを言うことないですよね。
たしかに。
でも、この思ったことや考えていることを発信したいし、何ならどこかにストックしておきたい思ったんです。
うん。
それで、最初にブログをやってみたんですけど、続かなくて。文字を書くのも大変。
あるあるですね。
僕は、パソコンに向かって文字を書くことがあまり得意じゃなくて。それでYouTubeとかもやってみたんですけど、一個の動画を出すまでにすごく大変でモチベーションが続かない。
なるほど。
その点、Podcastだとバーって喋れるし、編集も音だけになるから負担は減る。僕の需要とその簡単さというのがちょうどよくマッチして、続けられている感じです。
tokiniさんは普段は何をされているですか?
僕の仕事は貿易関係で海外の人と取引しています。
じゃあ、お忙しそうですね。
そうですね、最近までは忙しかったです。
この「エモーショナルのロジック」なんですが、具体的にどのような番組内容でしょうか?
枕詞に「社会派な」と付けていて、社会派な深夜系Podcast「エモーショナルのロジック」とさせていただいているんですけど、社会的なことが多いかもしれません。
例えばリクエストをいただいて喋ったことで社会的だったなと思うのは、ジェンダーのことだったり。あとは経験談とか体験談みたいなのが多く占めています。
具体的に体験談、経験談で話されているエピソードって何があります?
今ちょうど編集しているのが、祖父の疎開先のお寺に行ってみたっていう内容です。
その時に色んな出会いがあったので、その話をしています。他に収録しようかなと思っているのは、陶芸に行った時に考えたこととか。そういう感じです。
本当に体験と経験がベースになっている感じですね。
そうですね。海外旅行に行った時のことなど、一度持ち帰って温めて話し直したりとか、そういう感じです。
配信スケジュールは?
基本的に週一回、今は火曜日の20時に配信しています。
深夜系と言っているので、夜の1時ぐらいに配信していたんですけど、最近ちょっと改革というか、1時に配信するってどうなのかなって思いまして。
夜の1時だとそもそも誰もいないところからのスタートになっちゃいますよね。
そうなんですよ。それで伸びも悪いのかなと思って。色々試してみるのは好きなので、今は20時に配信しています。
Podcastの場合、日本だけではなくインターネットが繋がっていれば全世界ということなので、時間の組み方は意外と難しいかもしれないですね。
日本語しか喋っていないのに海外の国籍が記録されていたりもしています。
現地にいる日本の方なのかもしれないですね。
話されている時間の尺は、どのくらいでしょうか?
基本的には15分から20分。
最初はじめた時は10分でやっていましたが、慣れてきたりすると、どんどん喋りたいことが多くなってきて(笑)。
台本はありますか?
台本はありません。ただ、これだけは絶対に言わなきゃいけないと思うことは、メモをしている時はあります。
じゃあ、基本はメモベースで。
そうなりますね。
話している時に意識していることはありますか?
なるべく誰も傷つけないように言葉を選ぶことをすごく大事にしています。
僕のラジオを聴いてちょっとでも気分を悪くされるのも悲しいし、なるべく多様性とかを迫害しないような言葉選びを気をつけています。
BGMも複数使われていますが、使っているBGMを選んでいる理由はありますか?
だいたいパートで分けています。最初のイントロはこれで、一回切って次のメインの時はこれでというふうに決めています。そうすると、このBGMが流れたから今日はこの辺で終わりかなみたいなことが、ずっと聴いてくれている方だったら分かったりするのかと思うので。そうすると携帯の画面を見なくても聴いていられるかなって。
そうですよね。この「エモーショナルのロジック」という番組タイトルなんですけども、なぜこのネーミングにされたんですか?
エモーションとロジカルって一般的に相反するものみたいな描かれ方をするじゃないですか。
はい。
でも、僕らが生み出すロジックって感情面から生まれてロジカルシンキングをしてアウトプットするみたいなことが多いと思っています。
例えば、すごい公式的なレポートを書くとき、最初は気持ちからくると思うんです。そして、社会に認めてもらうためにロジカルを積み上げて、レポートとして公開するみたいことが多い。そうであれば、エモーションとロジカルは相反していないなと。
うん。
それがすごくPodcastによく表われているなと思っていて、Podcastで僕らが喋る時って、絶対に感情がこもるじゃないですか。でも、人にものを伝える時はロジカルシンキングをしなきゃいけない。
うん。
半分半分使っているというか、エモーショナルの中にロジカルがあって、それを喋りながらうまいこと導き出しているのがPodcastと思いまして。
Podcastをはじめて一年ぐらい経ってからこの番組名を思いついて、シーズン2にして番組名を変えました。
このエモーショナルを、エモーショナルのまんま配信できるのは、やっぱりブログではなくてPodcastかなって思っていて、どっちつかずな僕なんですけど、ちょうどこのマーブル状というか、「エモーショナルのロジック」ってどっちなんだみたいなぐらいでちょうどいいんじゃないかなと思ってつけたタイトルです。
ちなみに、エモーショナル「な」ロジックって読んじゃいそうだったんですけど、「な」じゃなくて「の」なんですね。
そう「の」なんです。たまにTwitterとかハッシュタグで、エモーショナル「な」ロジックってつぶやいてくださる方とかいるんですけど、間違いやすいですよね(笑)。
僕はこのちょっと不完全な語感が耳に残りました。
なるほど。
あとやっぱりエモーショナル「な」ロジックだと、ロジックになるじゃないですか。
ロジカルがエモーショナルなだけで、それはあくまでロジカルになっちゃう。でもエモーショナル「の」ロジックだと、エモーショナルだしロジック。
対等ということですね。
はい、そうです。
エモーショナル「な」ロジックだと、もうロジックに思いっきり比重がいっちゃってるけども、エモーショナル「の」にすることで、エモーショナルとロジックが対等、平等、同じ比重でという形ですね。
そうです。「と」にしても別々になっちゃう。
たしかに「と」だと分離しちゃう。
感情を込めているけど伝えようと必死な僕らを表してるんじゃないかなと思っています。